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アフターダーク

村上春樹氏の最新作「アフターダーク」を読了。「スプートニクの恋人」が出版されて以来5年ぶりの書き下ろし、らしいです。発売日を待って小説を買うなんてのは、僕の場合村上春樹氏のほかにあり得ないわけで、とても楽しみにしてたわけで。しかし思いのほか短い物語だったので、通勤電車の中で1.5往復する間に読み終えてしまいました。
感想?うーん、いわゆる「村上春樹らしさ」は存分に楽しめたかな。「海辺のカフカ」を読んだときには、その結末に釈然としない気持ちがあまりにも強くて、実はそれほど楽しめなかったんだけど。本作でも、相変わらず謎は謎のまま物語は終わってしまうんですが(それはそれで様々な解釈の余地があって結構だけど)、不自然さとか奇をてらった感は少なく、それを上回って比喩表現やら、言葉の遣り取りの一字一句が素晴らしかったです。(「そのことは知ってた?」は常套句かっ?)ちなみに、一番のお気に入りキャラはコオロギかな。
それにしても残念なのが、随所に登場する音楽。具体的なアーティスト名や曲名まで書かれてるにもかかわらず、日ごろ僕のカバーしている範囲があまりにも狭いため、どんな曲か全く思い浮かばない。それが分かれば、きっともっと楽しめるんだろうけど。

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