ペンギン全種に会いに行く
著
中村庸夫著「ペンギン全種に会いに行く」を読了。とにかく掲載されているペンギンの写真がどれも素晴らしく、「読む」というよりは圧倒的に「見て」楽しむ本でした。
本書は題名通り、海洋写真家である中村さんがペンギン科6属18種の全てと出会ったその体験談を豊富な写真とともに紹介しているわけですが、全種制覇の偉業を凄いなぁと素直に思うと同時に、それを成し遂げるのに一体どれだけのお金がかかったのかという疑問を抱かずにはいられません。当然スポンサーをつけたうえで撮影旅行に出ているのだろうから、その半端でない行動半径のぶんだけ、プロとしての実力をお持ちだということでしょうね。
ちなみに中村さんって、早大理工を卒業されています(僕の先輩だったのか)。プロフィールによると大学時代は海岸工学を研究なさっていて、在学中の時分から写真の才能を既に開花させていた、と。好きなことと実益をストレートに紐付けることに成功した典型例みたいなキャリアは、ちょっと羨ましい?