5日目（1999/12/30）

ついさっきシャワーを浴び、ひげをそってきた。足もとが覚つかないと、たったこれだけの動作でも一苦労だ。今は朝の7時過ぎ。日本とはちょうど12時間違うから、きっと夜の7時過ぎだろう。

引き続きDrake Passageを横断中。揺れはいんこさんのお話しほどではないので非常にラッキーだけれど、まぁそれなりの？揺れは続いている。

窓の外は曇り空と海しか見えない。一歩間違えれば（日本海ライクな）演歌が聞こえてきそうだけれど、朝6時くらいに眼が覚めてしまってからはenya様の音楽を聴いていた。

昨夜配られた予定表によれば、もしかしたら早くも？今日の午後遅く、もしくは夜の早い時間帯に上陸の機会があるかもしれないという。楽しみにしておこう。午前中はペンギンとZodiacに関する講義だ。

朝食を取ってきた。Frankというドイツ人と知り合った。彼はすごく気合いの入った旅人だ。28年間、COBOL言語のプログラマーとして働き、6年前に仕事をやめた。このツアーは、1年間南米を旅してきたその最後の目的地となるらしい。（マチュピチュにも行ったらしい、しかもバスとか使わないで自分であそこまで上ったんだってさ！）日本にも10回来ていて、うち1度は金沢に住んで日本語を勉強したとか。すげぇよ。

ここで電池交換（PSION 5mxの）だ。

ペンギンの講義が終った。相変わらず講義となると言ってることの半分もわからんが、スライドは見てるだけで面白いし、予備知識もあったので何とか。終ってから外に出るとアルバトロスが飛んでいた。写真を3枚ぐらい撮ったけど、たぶんわかんないだろうな。（小さくて。）

次の講義も無事？終った。主に上陸時の旅行者の行動の制約についてや、Zodiacへの乗船、下船について。ちなみにIAATOはイアートと発音するらしい。なかなかこれまた興味深い講義？だった。今日は上陸の機会は無いものの、ZodiacによるCruisingがある予定、とのこと。

部屋の窓の外を眺めると相変わらず2種類の鳥が飛び掛っているけれど、写真にはうまく撮れない！彼らはいったいいつ飛ぶことを止めて休むのだろうか？（謎

日本はついに大晦日を迎えたはずだ。どのようなかたちでY2Kが影響を及ぼすのか、その答えが出るまで24時間を切った。そういやインドネシア在住のPamelahさん（アメリカ人）はY2Kを避けて来たなんて言ってたけど、ホントかねぇ。（ちなみに毎年どっか行ってるとかで、来年はシドニーオリンピックを見にいくんだと。）

昼飯に行ってきた。

Oliviaと知り合う。彼女は体格のいい（失礼！）ニューヨーカーにしてなんと小説家。これまでに5冊の本を書いたそうだ。船に乗っている今も（コンピュータを使って、ではなく）紙とペンで書いているらしい。すごいね。今はドイツの出版社のプロジェクトとかで、聖書に関する子供むけの物語を執筆中らしい。

もう一人はジョディ（ジュディ？スペルもわからん）、彼女もコロラド出身のアメリカ人だ。僕と同じでペンギンが好きらしい。偶然だけれど、王さんが途中よってきたスキー場で、スキーを教える仕事をしているそうだ。コーヒーを取りに行って戻ってこなかったけど、後で名前がどっちか正しいのか確認しよう。ジョディの説明では、船は現在「できるだけ」南下しており、以後北上しながら島々をまわるsmartな方法をこの船は採っているようだ。

ところで話しの最中にわかったことだが、王さんは今23才らしい。Oliviaいわく、つまり王さんの次に僕は今回のツアー客の中で若いことになるらしい。

次の講義はプレートテクトインクスについてだけれど、早々とサボる。ちょっと将来のことを、音楽でも聴きながら、考えようと思ったから。

初めてのゾディアッククルーズから帰って来た。

寝っころがって浜崎あゆみなんぞを聴いていたら、実は速攻で寝てしまって、放送に起されて窓を見たらすぐ近くに氷と雪の世界が！びっくりした。

ばたばたとゾディアックに乗る準備をすませ、搭乗。ボートに乗るのは夏の江戸川以来だな。（爆）面白いけど風は無茶冷たい。海水は触らなかったけど、かなり冷たいんだろう。

そして初めてのペンギンとの遭遇！はヒゲペンギンでした。

夕食を食べてきた。夕食はオーストリア風で、デザートもよくわかんないけどオーストリア風でパイのようなケーキにバニラアイスを溶かしたソースをかけてある。しかも踊りつき！すげー。しっかし毎昼、毎晩こんなフルコース食ってしかも寝てばっかだから太るなこりゃ確実に。