@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

Atom実践入門

過去に数えるほどしかお会いしたことがないのですけど、かつて10年以上も前に「Web標準」という言葉が巷でもてはやされた頃お会いして以来のご縁で、著書である大竹さんより最新著作『Atom実践入門』を贈っていただきました。ありがとうございます&ご出版おめでとうございます。大竹さんにはちょっと怒られてしまうかもだけど、僕は昔からエディタというものにこだわりが少ない方でして、Atomについてもマークダウンを扱う時ぐらいにしか使ってきませんでした。しかし本書をきっかけに、もっとAtomを使いこなしたい、いや使いこなせなくては!!と強く思うようになりました。なんていうか、本書の行間から溢れる大竹さんの「Atom愛」とでも形容すべき何かに、否応なく影響されてしまった感じです。

他の方のレビュー(Atom実践入門 - @kyanny's blog)で、宣伝に偽りなしというくだりがあったのですけど、まさにその通りだと思います(ここで言う宣伝とは、大竹さんご自身による紹介記事「Atom実践入門、それはエディタの使い方と同時にWeb技術の現在が学べるまったく新しいエディタの本。 - 日々、とんは語る。」と思われ)。Atom誕生から現在に至るまでの歴史的経緯、ダウンロード&インストール、基本的な操作から高度なカスタマイズに至るまで、そこそこ画面キャプチャを織り交ぜつつ丁寧に、しかしコンパクトにまとめられていて、実に素晴らしい。あと、大竹さんの個人的な信条?というかエディタへのこだわりが垣間見えるのがアクセントとなっていたのも、楽しかったです。

Web技術で作られているエディタとしては他にBracketsが有名であり、そちらについては『Bracketsの教科書』という書籍が既に存在している&自分は読了済みだったのですが......本書はそれよりも勉強になりましたね。とにかく関連の技術や話題への言及が豊富だし、掘り下げ度合いが深い。随所に見られる、Web技術で作られているというAtom最大の特徴と紐付けての解説なり文脈は、昔からWeb標準方面に明るい大竹さんならではだなぁと言う印象(p.5の注12で懐かしのWaSPのページを紹介されてたりね)。もっとも、僕がいかに「もっとAtomを使いこなしたい」と思ったところで、第6章〜第8章にかけて語られている、Atomの機能開発と本格的なカスタマイズにまでは、手を出さないと思うけれど......そういえば一点、第8章のp.228〜229で「タグ」と「要素」の使い分け方が若干、気になりましたが。

最後に。このBlog記事は(普段はCotEditorで下書きを書いているのだけど)Atomで書きました!!(そこかよ

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2016年7月 > Atom実践入門
Google カスタム検索を利用しています