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スクリーンリーダーの読み上げ方を気にし過ぎることなかれ

先週末、自分が京都プチ観光を楽しんでいるその最中、Webアクセシビリティの学校 in 福岡が催されていました。connpassのページを見る限り、残念ながら満席には至らなかったようですが、しかし懇親会含めそれなりに盛り上がったようで何より。関連するつぶやきがWebアクセシビリティの学校 in 福岡(2016/2/6)のつぶやき #a11y福岡 - Togetterまとめにまとまっていたので拝見していたところ、気になるつぶやきを発見しました:

ヘッドラインのマークアップ、これ止める! <dl> <dt>2015年1月1日</dt> <dd>記事タイトル</dd> </dl> は『用語「(dtの内容)」、説明「(ddの内容)」で読み上げるスクリーンリーダーもあるとのことなので。

具体的にどの製品のどのバージョンのスクリーンリーダーでのことかは分からないのですが、そういう読み上げ方をするスクリーンリーダーは、確かに存在するのでしょう。しかしだからといって、それを根拠にマークアップを、HTML要素の選択を変えて良いものでしょうか? 自分は、声を大にして「スクリーンリーダーの読み上げ方を気にし過ぎることなかれ」と叫びたい。これは昔、Re: 第18回 XHTMLの設計〜状況に合った要素選び(3)〜でも書いた主張でありますが。

誤解しないでいただきたいのは、スクリーンリーダーの読み上げ方を知り、またそれを参考にマークアップを考えるというのは決して悪いことではなく、素晴らしいということです。しかし、Webアクセシビリティは視覚障害者のためだけに必要なわけではなく、もっと幅広く多様なユーザー、さまざまな利用状況を踏まえて確保すべき品質です。特定のスクリーンリーダーの仕様に囚われ過ぎた結果として、本来あるべき情報構造と異なるマークアップをするとしたら、それは却ってアクセシビリティを損ねる行為と映ります。

そもそも「用語」「説明」という単語を持ち出しているあたり、件のスクリーンリーダーはHTML5に対応していない可能性がありますから(dl要素大喜利的な何か。 - Togetterまとめ参照)、まずその点を確認すべきかと思います。HTML5であろうとなかろうと、個人的にはその種の情報に対しdl/dt/dd要素は使わない派ですが(お知らせモジュールのマークアップ参照)。

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