D2D アクセシビリティ勉強会 最終回 ~HTMLをコーディング~
著
京都小旅行の続き、8月30日の覚え書き。天候が不安定なこともあって午前中は特に観光もせず、だらだらと三条大橋のたもとのスタバで過ごし、11時ちょうどに河原町から梅田に向かう特急に乗って大阪へ。JUSO Coworkingで開催された、D2D アクセシビリティ勉強会 最終回 ~HTMLをコーディング~に参加しました。数は多くないですけど、関連するつぶやきはD2D アクセシビリティ勉強会 最終回 ~HTMLをコーディング~ - Togetterまとめにまとめてあります。
今回のテーマは、過去の回で議論されたD2Dの公式サイトのデザイン案につき、実際にCMSに組み込む想定でマークアップを作成するというもの。@milk54さんのイントロダクションに続いて、@SawadaStdDesignさんがマークアップを考えるうえでのポイントなどを解説(資料が既に第7回 D2D アクセシビリティ勉強会資料「D2Dサイトをアクセシブルにマークアップ」で公開されています)された後、A〜Cの3グループに分かれて作業。その後、それぞれの成果物を披露し合いながら自由討論という流れでした。
僕はグループAに参加。自己紹介し合った結果、やはりというか自分が(マークアップにしろWebアクセシビリティにしろ)一番経験が多いっぽかったので、あまり自己主張を強くし過ぎて他の方の学習機会を奪ってしまったりしないようにしなければと思ったものの、その辺りのバランスを取るのは難しかったですね。とはいえ、Gitを介した共同作業は楽しかったし、発表タイムを通じてもいろいろ考えさせられることがあり、勉強になりました。最後に解答例が提示され、そこでまた議論をしたのですけど、他のグループの成果物も含め、自分が気になった論点としては概ね以下の点に集約されるかなと思います:
- 全体的な文書構造、特に何が見出しで何が見出しではないか、見出しであればそのレベルは何にすべきか。具体的には「関連記事」の見出しレベルや、「D2Dとは」直後にある「ウェブのテクニカルな内容と」に始まる一文を見出しとみなすべきか。そしてキービジュアルをメインコンテンツ(=main要素内容)に含めるべきかどうか。
- headerやmainといった要素は使用するにせよ、それぞれに対して意味的に冗長になることやW3CのValidatorでWarningが出ることを是としてでもランドマークロール(role="banner"やrole="main")を指定すべきかどうか。このあたりは対応する閲覧環境に関する議論を掘り下げる必要がありそう。
- いかに運用を見通したマークアップを実現するか。グループCのマークアップにあったような、Area_01のようなid属性値は破綻しやすいし基本的には避けるべきではあるけれど、本来であればもう少し公開後における、わかっている範囲での運用に関する見通しなり情報が欲しいところ。
- time要素を使うべきかどうか。ヒューマンエラーの入り込む余地を避けるなら、CMSが自動的かつ機械的にdatetime属性を挿入して欲しいけれど、そういう前提があるかどうか。
- これはアクセシビリティとかマークアップの話から少し外れるけども、別サイトへのリンクであることを示すアイコンは本当に必要なのかどうか。デザイン的に、別フレームに開くという意図と紛らわしいですし......ちなみに解答例では、代替テキストにアイコンが視覚的に表現している以上の情報が含まれていますが、少なくともその点は好ましくないと感じます。
- いわゆる〼問題(キービジュアルの「ここにあり〼」という記載をどう実装するか)について。グループAでは判断つかず、結論先送りにしていました。SVGとか画像でーといった話は出ましたけども、何がベストかはCSSを書き始めてからの「行ったり来たり」を通じた見極めが必要でしょうと。個人的には素直に「ここにあります」にしましょうよって思ったけれど、その茶目っ気がプロモーション上必要不可欠な場合、悩ましい。
All Rights Reserved.
、要らなくない?(余談
結局、予定を1時間もオーバーするほど盛り上がってお開き(というかオーバーさせてしまった張本人だったと思います、申し訳ありません)。どのグループのマークアップをD2Dのサイトで採用するか多数決ではまとまらず、グループAとCの両方の成果物から「いいとこ取り」をするということになりました。本当は懇親会にも参加したかったのですが、翌朝が早いことを踏まえ麺活ともども断念。新大阪から乗ったのぞみ410号の車内で一人打上げをしました。参加者の皆様、特に@milk54さんと@SawadaStdDesignさんのお二人には大変お世話になりました、ありがとうございました。D2D アクセシビリティ勉強会は今回の最終回で一区切りつくとはいえ、これからも関西で何かしらWebアクセシビリティ関連のイベントが細く長くでも続いていくといいなぁと思います(し、そこは@milk54さん&@SawadaStdDesignさんのお二人に勝手に期待)。
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