Responsive Email Design
著
こもりまさあきさんの最新著作、『Responsive Email Design』を購入、読了しました。自分が手にしたのは Ver.0.2.1、お値段 $15.99 也。勤務先で「レスポンシブ Eメール デザイン」表記のサービスに関わっていることもあり、個人的にタイムリーと言えばタイムリー。ソースコードの占める割合がそこそこあったので、30分ほどでさらっと読み終えることができます。今だにテーブルレイアウトに頼らざるを得ないHTMLメールについては、それを残念に思いつつ近頃の若者(誰)が先人の苦労(何)を偲ぶ貴重な機会でもあるよなぁ、などと鬼畜老害な感情を抱くこともあったり無かったり。いったい何年前の世界だよって意味では、
さまざまな環境で閲覧することを前提として考えると、GIFまたはJPEG形式を用いる方が安全です(環境によってはPNGの表示をサポートしていない可能性があるため)。
というのも忘れてはいけない重要なポイントですね......いつになったら忘れていいんだろう?とも思いますけども。まぁ画像についてはそもそも
デスクトップPCに限らず、スマートフォンのメールクライアントやアプリ、Webメールなどでは初期状態で画像を非表示にしてしまうものが80%あると言われています(特定ドメインの画像のロード許可を与えて、初めてロードされるなど)。
という状況があり、もどかしい。もっとも、配信側がテキストメールとHTMLメールの両形式でサポートしており、購読者が明確な意思をもってHTMLメールを選択・受信している状況下においては、MUAの設定もそれなりであると信じたい(という制作者側のエゴw)。ほか、ちょっと気になった点:
- mso-table-lspace とか mso-table-rspace プロパティに 0pt という値を指定する「おまじない」、単位の pt は必須なのでしょうか(そうは本書では書かれていないものの)。3 Ways to Remove Unwanted Gaps Between Tables in Outlook 2007 and 2010なんかでは単位指定無しで解説されていますね。
- img要素の扱いのところ、本文では
「line-height:1」の指定
とありますが、ソースコードではline-height:100%;
とあって、微妙に齟齬がありました。