Scalable and Modular Architecture for CSS
著
Scalable and Modular Architecture for CSS(SMACSS)が、いつの間にか日本語に翻訳のうえ電子書籍として販売されていました(15ドル)。本書の全文一部(※全文が公開されているものと勘違いしていました、ご指摘ありがとうございました)は「英語でなら」Webサイト上で公開されているもので、いつだったか忘れたけれど、ざっと斜め読みした記憶があります。実際、SMACSSの考え方はしばらく前から自分のスタイルシート設計に取り入れてもいます(全部が全部、ではないけれど)。まぁしかし日本語で読めるならそのほうが何かと有り難いし、ということで復習がてら購入して読んでみました。
確かに、日本語で読めるのは有り難かったのですが、しかしやや直訳調で日本語としてこなれておらず、読みにくかったというのが正直な感想。とりわけ、「Depth of Applicability」というセクションのタイトル「適応性の深度」は、その最たるものでしょう。原文を読んだことがなければ、それがどういう意味か推測することはかなり難しいのではないでしょうか。じゃあお前もっとうまい訳よこせよって言われるとモジモジするしかないんですけどね。「文書構造とスタイルシートの相関度」とか何とか、意訳するしかないんじゃないかしら......以下、ビビビときたところ:
ウェブ開発においてほぼすべての質問に対する回答は『時と場合による』
CSSのルールをカテゴライズすることでパターンが見えはじめ、そうすることでよりよいプラクティスをそのパターンに対し実行できるようになる
規則を作り、ドキュメントし、継続利用していくことこそが大事
セマンティックを含む場合にのみ要素セレクタを使うこと
もしも要素セレクタを使う場合にはクラスセレクタ内の1つ下の階層にとどめるべきだ。言い換えると子セレクタを利用する状況であるべき
スタイルシートにルールセットを追加するたびに、HTMLとCSSとの関連性を深めてしまうことになる
メンテナンス性、パフォーマンス、そしてソースの読みやすさでうまくバランスをとる
よいプログラマはパターンを好み、よいデザイナもまたパターンを好む。パターンは親しみやすさを作りだし、再利用を促す
以下は誤記ではないかと気になった箇所: