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アンビエント・ファインダビリティ

Peter Morville著「アンビエント・ファインダビリティ—ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅」を読了。数ある読みかけ本のなかから今回の出張で持参した唯一の本です。行きの飛行機の時間を使って一気に読み進め、Edinburghにて二日間にわたって開催された会議が終わった日に(食事会に誘われたものの部屋に戻って減らすべきタスクが山積していたので)ひとり中心部にあるBURGER KINGで夕食をとりながら読み終えました。
日本からどの本を持ってくるべきかはちょっと悩んだけど、本書を選んで正解だったと思います。いや〜面白かった!著者がIA界隈の権威なだけに、そういう方面の人向けなのかと思いきや、全然そんなこと無かったですね。むしろ仕事であれ趣味であれ、Webと日々つきあっている人すべてに今すぐおススメしたくなるような内容です。読み終えたとき、どことなく最近読んだ「ウェブ進化論」に近い何かを感じたのが、個人的にはアレ?って感じで特に楽しかったかな。「あちら側」の人が「こちら側」の人向けにWebの進化を説いたのが「ウェブ進化論」なら、「あちら側」の人が「あちら側」の人向けに語ったのが本書、というか(うーん喩えが謎過ぎですみません)。もっと過去に遡るなら、ニコラス・ネグロポンテが書いた「ビーイング・デジタル」の方向性に似た感覚、ともいう?
本書にはアトムとビットの境界が薄れつつあるというような表現が何度か登場します。そんな恐ろしくも楽しすぎる時代に生き、しかもまさにその変革の中心を担うWebに、自分が仕事として携わっていることの喜びや幸せについて、真面目に考えさせられました(久々に)。と同時に、先日著者がDESIGN IT!をきっかけに来日&出版記念セミナーが開催されていたのに、自分がその双方に参加できなかったことが非常に悔やまれました。

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