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どうせなら、楽しく生きよう

最初に読んだのは、2014年10月くらいだったらしい『どうせなら、楽しく生きよう』について。著者の渡辺由佳里氏については、宇宙ライターでいらっしゃる林公代さん経由で知ったように思います。ガチの宇宙クラスタっぽさは感じなかったものの、宇宙飛行士にインタビューされていたり、僕と同じく南極に行かれたご経験があるのを知って、著書に興味が湧いたんですよ。本書についてはタイトルの通りなんですが、渡辺氏なりの人生観というか、よりよく生きるためのTips集という感じの本で、総じて共感できる内容でした。

生きていると、多かれ少なかれ誰でも「やりたくない」ことばかりのつらい状況を体験することになります。そういうときにできるのは、つらいけれど安定した場所にとどまって、状況を改善する努力をするか、リスクを覚悟でその場を去るか、のどちらかです。

自分のこれまでを振り返ってみると、上記の真理(と言っていいと思う)には割と早い時期から気づいていて、どちらの選択肢を取った時にどれだけのメリットとデメリットが期待できるか天秤にかけるという、一種の習慣というか癖?を身につけていたように思います。今や自分にとってはそれが唯一、後悔の少ない方へ、少ない方へと一歩一歩、歩みを進め続ける確実な生き方だと思っていて。うまく事が運ばなかったりもしたけれど、まぁ損益分岐点みたいなものをどこまで精度よく見いだせるか次第だなぁとか。

才能がある人もない人も、努力してもしなくても、生まれてきたかぎり、私たちはいつか死ぬ運命にあります。
どうせ同じ場所に到達するのですから、道中を楽しんだほうがいいと思うのです。

......本当にそう。死なない人はいないし、誰もが遅かれ早かれ死ぬ、それもまた真理。「つらいこと」を指折り数え上げようとすればキリがないけど、そんなことに時間を費やすのは勿体無いし、自分自身でコントロールできる範囲の物事ならまだしも、そうではない「つらいこと」も少なくない。ならば、殊更に忌避したり目を背けるでもなく、全部まるっと受け入れたうえで、それらを楽しめた方がいい。楽しむのも才能の一つではあると思うし、楽しめるようになるための努力も必要ではありますが。久しぶりに読み直して、そんなことを再確認しました。

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