@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

機動戦士ガンダムUC(11)不死鳥狩り

息子が単行本を買って持っていたので、息抜きに借りて読み終えたのが『機動戦士ガンダムUC(11)不死鳥狩り』。良くも悪くもガンダムUC本編にとってはオマケというか、あっても無くても大差ないというか、小説版とアニメ版のあいだの辻褄合わせというか、所詮はガンプラ及びその周辺ビジネスにテコ入れするための(UC-MSVを展開するための)材料に過ぎないというか、いやそれを言ったらガンダムUCという存在そのものが以下略。とまぁ、そんな印象です。

サブタイトルにある「不死鳥狩り」は本書の後半を構成する物語で、前半は「戦後の戦争」というまた別のお話。「戦後の戦争」ではシナンジュ・スタイン、そして「不死鳥狩り」ではユニコーンガンダム3号機のフェネクスを巡るストーリーが、それぞれ描かれています。「不死鳥狩り」の方がオカルト成分(何)が多めなんで、個人的には「戦後の戦争」の方が面白かったかな。

2つの物語を通じて、改めて強化されたように思うのは、サイコフレームの謎さ加減。オカルト、と揶揄し切り捨ててしまえばそれまでだけど、しかし実際のところそういう未知の可能性を秘めた物質を人類が実際に手にしないとも限らない。科学というツールを使って人類が解き明かした(と勝手に思い込んでいるだけかもしれない)宇宙の真理なんて、高が知れていると思うから。いや、実際そうであってくれないと、急速に世界が退屈に映ってしまう。

サイコフレームがオカルトなら、そもそもニュータイプという発想だって十分すぎるくらいオカルト。同じオカルトなら踊らにゃ損損......もとい、そういうアイデアの実現可能性はいつでも心の片隅に留めておきたいと思いました。なんとなく。

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2016年11月 > 機動戦士ガンダムUC(11)不死鳥狩り
Google カスタム検索を利用しています