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どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座

小宮一慶氏の著書『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』を読了。この方の本は実は結構な数を買って読んでいるのですが、社会人になりたての頃に弘兼憲史氏の著書を好き好んで読み漁っていたのに似て、なんとなく今の自分にフィットしているのかもしれません。そうであるだけに、他の著作で目にしたことのあるような記述というのに幾つか遭遇もしたのですけど、そこはもう目を瞑るしかない(良い意味で復習にはなる)。

本書が書かれたのは2009年ということで、実は結構な年数が経っている本。しかも母体は別にあって、二〇〇六年に出版された『なぜ、オンリーワンを目指してはいけないのか?』のバージョンアップ版らしい。しかしそれでも参考になるくだりがあると感じるのは、著者がバブルが崩壊しようが、金融危機であろうが、いかなる時代にも必要な原理原則にこだわっているからでしょう。印象に残ったところを2箇所引用すると、まず小さな挑戦は、前向きな社風づくりの基礎と言うのを語っていた辺りから:

社運をかけたりしなくてもいいように、常に小さなリスクをとりながら挑戦し続けるのがよい。それは、人生でも同じではないですか?

まさしく、本当にそうだと思います。生死を賭けるような大博打なんて、まず打てないというか打たないわけで、いち個人ですらそうなのだから、ましてや多勢の人が関わる企業は言わずもがな。そして

和気あいあいを優先すると、もっとも実力のない人に組織のペースを合わせることになる

というのを読んで、大学時代にサークルで人力飛行機を作っていた頃のことが思い出されました。「和気あいあい」が大事な場面も確かにあるものの、そればかりの運営になってしまっては、飛ぶ飛行機なんてまず作れません。そもそも何のために皆で集まり、貴重な時間とお金を出し合ってまで飛行機を作るのか?という、各人の価値観とリンクした基本的な部分でギャップが大きいと、「和気あいあい」が優先されがちになるように(今振り返れば)思いますが、企業でも何でも組織運営って多かれ少なかれ似たところがあるのだなぁと。

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