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死ぬってどういうことですか?

瀬戸内寂聴氏とホリエモンの対談、『死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論』について。読み終えたのはだいぶ昔だったけど、覚え書きをしていなかったので、今更ながら。死というのは昔から強く惹かれるテーマであり、自分がいつどのようにして死ぬことになるかを妄想するのも日常のなかで少なからずあります。とはいえ、それは決してネガティブな諦観ではなくむしろポジティブな諦観であり、本書の「あとがき」でホリエモンが書いているがごとく、「死ぬってどういうことですか?」は、「生きるってどういうことですか?」ということという感覚に近い。いくつか気になったくだりをピックアップすると:

(瀬戸内氏)自分で自分のことができなくなって、自分でトイレに行けなくなったらもう死んだほうがマシ
......ほんとこれ。
(ホリエモン)三十年ローンなら三十年分未来を決めてしまってるわけですよ。なんでそんなリスキーなことができるのかが逆に僕は不思議
この感覚、昔はよくわからなかったけれど、今はとてもわかります。何かと変化著しい時代だからこそ、住む場所ひとつとっても柔軟さ、フレキシビリティを第一に考えたい。加えて家だけでなく車とか、その手のモノにお金を使いたくない(モノよりコトに使いたい)傾向というのは、年を追うほどに強くなってきた感じ。
(ホリエモン)年に二回は歯科医に行く。これをやってるだけでもクオリティ・オブ・ライフ=人生の質はものすごく上がると思う
歯周病になるとヤバイ、ってお話。地味になるほどなぁって思いました。今年は親知らずを抜いたり、今も虫歯治療で病院に通っているから、余計に。
(ホリエモン)努力っていうのは技術でハマることができるということ
この表現、なかなか新鮮で面白い。瀬戸内氏が努力ができるのは性格だ、と発言したのに対して、そうではなくテクニックである、と反論しています。どちらも一理あるというか、テクニックが高まればそういう性格になる気がするし、そういう性格だからこそテクニックを身につけられる気もするし。
(瀬戸内氏)好きなことをさせたらいいと思うね。親はお金だけ出して口を出すな。
子供の育て方に関するご意見。理想的にはおっしゃる通り、と感じつつも実行はなかなか......。
(ホリエモン)完全に経済の問題なんですよ、戦争って。もちろん一部宗教の問題もあるんだけど。どっちかっていうとコストの問題。
戦争云々については、改憲の動きに関連して日々のニュース記事のなかで目にすることの多い昨今でありますが、確かにそうだろうなと。昔、何かの本で外交が武器を使わない戦争だみたいな喩えを読んだことがありますが。
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