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就活しなくて良かった

少し前に、就活失敗して良かったという記事が話題になっていました。決して就活失敗はデメリットじゃないという事を、以下の5箇条にまとめたものです:

  1. とにかく手に職をつけるという意識ができた。
  2. 自分をダンピングする事をおぼえた。
  3. やりたい仕事は動詞であると知った。
  4. 安定とは幻想だと知ることができた。
  5. 人生において、家族が最も大事なものだと気付いた。

自分をダンピング、というのは経験が無いのでわからないけれど、他の項目については概ね賛同できる内容だなぁと。ふと気になったのは、就活の「成功」って何だろう、ということ。第一希望の企業から内定をゲットできれば間違い無く成功と呼べるだろうけど、じゃあそれ以外はすべて失敗なのか。とにかく卒業と同時に就職できれば成功なのか。もちろん成功の定義は人それぞれだろうしそれで一向に構わないけれど、学生の身分を去る当時に就活をしなかった自分にとって、何が成功で失敗かを明確にイメージするのは正直難しい。

人生の岐路に立ったとき、人は常に後悔を最小化すべく最善を尽くすものだと思うし、いかなる選択肢であれ、それを選択したからには正解だったと思えるよう(意識的にしろ無意識的にしろ)努力するものだと思います。であればこそ、遅かれ早かれ過去のどんな失敗も振り返ってみれば今の自分にとって必要な失敗だったと思えるだろうし、件の記事もただ結果論を記したに過ぎないかもしれません。いずれにしても、失敗して良かったと思える「今」があるというのはきっと幸せなことで、本当に良かったねぇ、とは思います。

記事の追記において、「運が良かっただけだろ?」とのツッコミに対し著者は謙虚にたぶん、その通りです。運が良かっただけです。と書いているけれど、そういう謙虚さがあってこその「今」でもあるのだろうな。かく言う僕は、就活しなくて良かったと思っているけど、そう思えるに至ったのは謙遜とか抜きにホント運でしかない......生きてると、まぁ、いろいろありますわな。ちなみに理工学部機械工学科で同じ研究室だったほぼ全員が大学院に進学、残った二人のうち一人は銀行に就職、もう一人が僕でした(親のすねをかじって謎の渡米)。

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