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We are 宇宙兄弟 VOL.05

宇宙兄弟の16巻目と一緒に買った『We are 宇宙兄弟 VOL.05』を読みました。NASA広報リエゾンとしてヒューストンで1年半勤務された相楽久美子さんのインタビュー記事も興味深かったのだけど(「NASA広報リエゾン」って、たぶん鈴木さん(誰)がかつて開拓したポジションではないかと思います)、なんといっても山崎直子さんへのインタビューが良かったです。必読ってつぶやいたご本人にRTしていただけたのですけど、具体的に何が良かったかというと:

私の夫が退職した時も、次の道を探すのが、とても難しかった。女の人には再チャレンジ支援とか制度的な支援があるけれど、男の人にはないんですよね。男の人の人生も、もっと流動的になれたらいいのに、と思います。そうすることが、女性が働きやすい社会になる近道だと思います

というくだりがあって。男の人の人生も、もっと流動的になれたらいいというのは、本当にそうだと思ったのです。自分が男だから、というのもあるけれど、これだけあらゆる物事が流動的になった(ある意味「先の読みにくい」)時代のなかで、昔ながらの価値観やそれに根ざした法律、制度に依拠し過ぎることがどれだけリスキーかっていう見方もあり。別に今の仕事が嫌だとか、転職したいとか、そういうことを考えているわけではなく、僕自身(別の働き方を含めて)いろいろな可能性を検討したり、あるいは実践のうえ人生を楽しめたら素敵だなとずっと思い続けているから。環境を変えずとも、自分が変わることでそれを体現できる部分はあるわけで、なんとか一定のレベルで流動性を担保し続けたいなぁ。

今月、厚木東高校で行われた職業人講話に、情報分野で仕事をしている講師としてお招きいただきました。そこで高校生向けに、自分がどういう道のりを歩んだ結果として今の仕事に就いたか、自分が仕事に対して今何を考えているかをお話させていただきました。そのなかで、就職活動も大学院進学もせず海外に出た特異な経緯だとか、個人の「好き」を社会的価値、金銭的価値に転換するプロセスを紹介したのだけど......要はもっと柔軟に、多様な選択肢を視野に入れたなかで進路を考えて欲しいと思っていて。でもそれって何も高校生とか若い人だけに必要な発想とか許される特権ではなく、誰にとってもそうあって欲しいと。今はまだ、青臭い理想論に過ぎないかもしれないですけどね。再来年で40歳、ある意味人生の折り返し地点を迎える自分だって、常にそういう風に生きていけたらと思っています。

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