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MRP 山崎宇宙飛行士OFK返還式記念講演会

26日の覚え書き。息子と二人、前日から泊まりがけで千葉の実家に帰省していたのですが、いつもより早く朝の9時には実家を出て、田端駅からはタクシーを使うなどして午前11時前には帰宅。午後にあるMRP 山崎宇宙飛行士OFK返還式記念講演会に参加するためです。奇遇にも、急いでお昼ご飯を済ませようと入ったバーガーキング@5thstarさんとバッタリ遭遇、会場の早大理工までご一緒しました。

13時にスタートするとばかり思っていたところ、30分遅れの13時半になってイベントスタート。最初にMRP理事長の広崎さんよりMRPの活動紹介があり、そして今回のイベントを共催し会場提供に協力したWASAからも活動紹介(サークル全体とロケットプロジェクトに特化したものの2部構成)がありました。次いでHTV2のフライトディレクターを務める前田さん(WASAでは僕の2コ上の先輩)が、HTV1や今後のHTVに関する計画について説明。ISSとのドッキングハッチ周りのサーマルブランケットで遊んでいた宇宙飛行士がいたなんて、初耳でした。「HTV1の成功はまぐれだと思っている」とのことですが、是非その調子でHTV2を成功に導いていただきたいと思います。HTVの有人化については、それに異を唱える「世間の壁」への懸念を語られていましたが、個人的にそれは一種の都市伝説ではないかと(少なくとも「要出典」)。開発過程で死者が出るかもしれないとなれば、一定の懸念は抱かれるでしょうけども、しかし本質的にはどの職業なり職場でも命の危険があるのは同じで、単にその度合いが違うだけだと思います。今は枯れて映るどの産業においても、過去さまざまなかたちでの犠牲を許容しながら成長・発展してきた事実を踏まえればこそ、国民感情にそのリスクを受け入れさせることは可能だと思うのですが、どうでしょう。いまの状態って、世論に訴える努力が不十分なまま、独自の有人宇宙開発は国民に受け入れられないものと決めつけている風に見えて仕方が無い……たとえ結果的に否定的な見方が支配したとしても、ちゃんと定期的に是非の割合を計測してみたい感じです。

僕は全然気づかなかったのだけど、前田さんが講演されている最中に山崎宇宙飛行士(@Astro_Naoko)が到着(残念ながら、旦那の大地さんは今日は参加されないとのこと)。休憩の後、OFKの返還・贈呈式から再開。MRPからは感謝状と花束が贈呈され、そして山崎さんが講演。基本的にはJAXAが制作したであろうSTS-131のミッションハイライトのビデオを見ながら、打上げから帰還までを解説されました。打上げを見に行ったとき、とても奇妙で幻想的な雲を目撃したのだけど、それはスペースシャトルの打上げで通算2度目のことで、しかもあのアームストロング船長も実は同じ雲を見ていたのだとか。その後はMRPシャトル見学報告ということで、MRPの大貫さん(@Ohnuki_Tsuyoshi)が打上げと帰還を見学した際の四方山話を、動画と写真そして山崎さんからのコメントを織り交ぜながら紹介。打上げについては僕も行動を共にしていた部分が少なからずあったので、良い復習?になりました。最後は会場トーク……山崎さん、前田さん、大貫さんに加え司会進行役として箱田さん@hakoda)が加わり、参加者(オンライン/オフライン問わず)とのあいだで質疑応答が設けられました。これから宇宙飛行士になるには?的な質問で、今いる宇宙飛行士に足らない部分は何か考えてみて欲しいとの山崎さんの回答が印象的でした。

イベント終了後、ちょうどタイミングが合うというので、少しのあいだ外に出てISSの通過を目視。実は4月のシャトル打上げ時に見た以来二度目の目視だったんですが、そのときよりずっと大きく明るく見えました。会場に戻ると、普段はTwitterのTL上でしかお目にかかれていなかった@canna_cannaさん、@atsushi_igさん、@aim54_phoenixさん(打上げを既に13回もご覧になったとか、凄い!)とご挨拶。

早大理工を出て、最後にHUBで懇親会!!本当はMRP会員限定らしかったですけど、大貫さんの計らいで特別にお招きいただいていたのです。山崎さんも参加されるということで、先日エレベーターをご一緒したのにお話できなかったのを挽回(謎)したいと思っていたのですが、乾杯より前の時間にたまたま近くに居合わせたので、ご挨拶&直にお話を伺うことができました(名刺交換やツーショット写真もw)。一つ目の話題は、ISSがどこの上空を飛んでいるかを中にいる宇宙飛行士はどうやって知るのか?で、その情報が得られるモニターはISS内で2カ所にしかないらしい。仮に面白い地形を見かけても、わざわざそれを見に行かないと場所が分からないのは不便ですねぇ(宇宙観光時代の到来に向け、AR技術の応用が必須でしょう)。次いで、パラボリックフライトと実際とでは体感的にどれだけ無重力の受け取り方に差があるのか?という話(僕はZero G社のプログラムへの参加を検討しているので)。無重力状態の持続時間が重要なのだけど、基本的には変わらないとのお返事でした。ちなみに1度のフライトで40回の無重力を経験するようなパラボリックフライトを、山崎さんは2度参加されているそうです。そして最後にT-38について。宇宙飛行士は常に後部座席に座らされ、離陸と着陸はやらせてもらえないのだとか。一番のお楽しみ?ができないなんて辛いですねぇ。いやしかしとっても楽しそうに質問に答えてくれた山崎さん、本当にありがとうございました&お疲れ様でした。その後、チャンスがあったのでNASA音頭ハッピとご著書『何とかなるさ!』にサインをいただきもしました。

乾杯の後はakiakiさんいはもとさん@iwamoto999)とご一緒させていただき、宇宙開発を肴に?あれこれお話しましたというか、かなり酔っぱらいました。最後のほうは単にくだをまいていただけのような気がしなくもないですが、楽しかった!!またこのおっさんトリオ(←失礼)で飲む機会があったら嬉しいです。あーあ、あと2年が勝負かぁ(謎)。

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