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覚え書き

拝啓、岩谷産業株式会社さま

いよいよ今夜は、鳥人間コンテストの放映日ですね。昨年は世界的な景気低迷を受けての制作費難から大会そのものが休止されたため、たいへん寂しい思いをしたものです。しかし今年は、冠スポンサーとして貴社がコンテストを支援してくださったおかげで、7月の終わりの暑い盛りに松原水泳場まで観戦に出向くことができましたし、テレビ番組放映開始の瞬間を今こうしてわくわくしながら待つこともできます。いち鳥人間ファンとして、お礼の言葉を述べさせていただきたいと思います。本当に、ありがとうございます。

私には、小学生の時分から鳥人間コンテストをテレビ画面を通じて楽しんでいた記憶がありますが、その魅力に取り憑かれたのは大学に進学してからのこと。それまでまったく予想もしなかった展開でしたが、サークル活動を通じてコンテストを見る側から参加する側に立場を変え、また幸いなことにパイロットとして二度、あのプラットフォームから飛び立つことができました。当時の記憶と経験は、自分の人生にとって何ものにも代え難い財産であり、そのおかげで今日まで生き抜くことができたとすら感じています。……などと書きますと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、限られた時間と資金、人数で飛行機を設計・製作し、性能を確認のうえ競技に臨むという一連のプロセス、その過程で繰り返される成功と挫折、そうしたなかから問題の発見や解決に必要とされる技能を磨くことができたと思っていますし、複雑さと変化のスピードの増す一方の現代を生きるうえで、その技能が役立っていることを確信しています。

そのような経験と確信から貴社には是非、来年以降につきましてもスポンサーとしての鳥人間コンテストへの参加をご検討いただきたい、と思っています。今年の大会を支援されたのは、5月に貴社が創業80周年を迎えられた経緯があってこそというのは承知のうえで、お願いをしたいのです。広告宣伝費としての予算が求められる以上、今夜の番組視聴率は大いに気になるところでしょうけども、金額や数字ばかりでなく若者に対する広い意味での教育的効果、ひいては社会貢献的な視点をも交えて、支援することの価値をお考えいただければと。上に書きましたように私自身、このコンテストを通じ非常に多くを学ばせていただきました。その点は、私とひとまわり以上歳の離れた今どきの若者にとっても然りであると思いますし、それを実現するための他に類をみない晴れの舞台(=プラットフォーム)に貴社の名を大きく掲げることは、大変有意義ではないかと思います。厚かましいお願いで恐縮ではありますが、是非、前向きにご検討くださいませ。

以上、何卒よろしくお願い申し上げます。

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