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徹底抗戦

かつての上司(と書くとかなり大袈裟?だけど事実は事実)、ホリエモンこと堀江貴文氏の著作、『徹底抗戦』について。読んだのは既にだいぶ前のことだけど、3月のアメリカ出張の頃から読書に関する覚え書きを激しくサボっていたので以下略。本書は、ホリエモン視点においてライブドア事件とは何だったのか、をまとめたもの。一部、拘置所内での経験について妙に生々しいくだりもありますが、そういうオマケ的な部分を含め、読み物として価格(税込み1,000円)相応に感じました。もしそういうオマケに興味がなければ、p.168〜p.175にある「ライブドア事件の本質」という節さえ読めば必要十分かも。

本書を読んだ結果、僕自身、ライブドア事件に対する印象というのはだいぶ変わったように思います。加えて六本木で働いていた元社長のアメブロをGoogle Readerで読んでいますが、そちらでも本書のタイトル通り徹底的に抗戦されているというか、各方面への反論なり言及を精力的に展開されていますよね。そうした活動もまたライブドア事件、ひいてはホリエモンに対する見方を変えつつあると感じます。それはおそらく僕のみならず、潜在的には多くの人にとってもそうではないかと思うし、であればこそ今後の戦いの成り行きには一層注視したい。一点、非常に気になったのは、p.42より引用するけど

善戦むなしく、約二万七〇〇〇票の差で亀井氏に敗れ、私は九月半ばにはライブドアの社長に立場を戻し、日々忙しく働いていた。私には取り組むべきことがあったからだ。それはライブドアを創業させるずっと前から目標にしてきたことで、人類を定常的に、安価で宇宙に行けるようにする事業への着手であった。

上記のなかのライブドアを創業させるずっと前からって具体的にいつからなのだろう?ということ。僕がまだオン・ザ・エッヂに在籍していたときからそうした構想を持ち、かつそれを公表していたなら、ホリエモンの信奉者になって、エッヂを辞めることも無かったかもしれない。かつてナチス軍に属しA-4ロケットで初めて宇宙空間に到達したフォン・ブラウン博士は「悪魔と手を握ってでも働き続けたと思う」と後年語ったそうですが、似たような言葉を僕自身がつぶやいていた可能性を考えると、ちょっと面白いっていうか。

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