@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

JAXAの国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士募集

この数日、花粉の飛散量と同等もしくはそれ以上に僕を悩ませ続けているもの、それはJAXAが先日発表した国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士募集の件。まさか、この時期になってこのような知らせを目にするとは、思いも寄りませんでした。まだ宇宙業界に在籍していた時分、一般の方から「どうすれば宇宙飛行士になれますか?」みたいな質問をメールで受けると、最後に行われた募集のときのWebページのURLを添え、申し訳なく思いつつ「よろしければご参照ください」みたいな回答をするのがお決まりで、次にいつ日本独自に宇宙飛行士を公募するかなんて、皆目見当が付かなかったわけで。その後チャレンジャー号の空中分解のような事故が起き、アメリカの宇宙政策が混迷を深めるように見受けられたなかでは、もう二度と募集されないだろうとすら思ってましたからね。ある意味、本当に驚きました。

この知らせがなぜ悩ませるのかといえば、要するに自分が今回の募集に応募すべきかどうか、で逡巡があるわけです。無論、そう簡単に自分が選抜されるだなんて思っていませんが、ただ挑戦できる機会を目の前につきつけられて、このまま見過ごすことができるだろうか?と。職業的宇宙飛行士に求められるであろう資質や能力を今の自分と照らし合わせるなら、どう考えても悲観的にならざるを得ないけれど(せめてあと5歳ぐらい若くて、かつまだ宇宙業界にいれば……?)、これを逃せば次にまた募集が実施されるときには年齢からして挑戦そのものが不可能となっているかもしれない。そのときに激しく後悔したりしないだろうか?あるいは、いずれ棺桶に入る間際に、自分は宇宙を目指すという方向性において納得のいく選択をし続けてきたと思えるだろうか?ってね。たとえあっさり一次選抜で漏れたにせよ、挑戦すること自体は無上の喜びであるだろうし、それに息子に対しても良い土産話になるはず(ちょっと情けないけどね)。それにだよ、もし万が一、将来息子が宇宙に行きたいなんてことを言い始めたら、多少なりとも具体的なアドバイスができるかもしれない。そんなことを考えると、無謀にも程があるって思うけど、やっぱり応募してみたい気持ちは否定できないわけです。まぁこんなぐだぐだな想い、弱音を吐き出してる時点で以下略、なんだよなぁw

本件に関しては、やはり4月1日に公開されるはずの募集要項を見たうえでの検討が必要ですが、とりあえず5thstar管理人さんがお書きになっている「宇宙飛行士になるには」と題された一連の記事は、日々大変興味深く拝見しています(そういえば今回の募集を機に、きっと「6thstar9thstar」が誕生するのでしょうね)。正直、読めば読むほどに職業的宇宙飛行士に選ばれることの難しさ、選ばれた後の過酷さは想像を絶するものがあるのだろうと思いますが、たいへん貴重な情報でありがたく思っています。

[2008-03-05追記] 5thstar管理人さんよりご指摘いただきましたが、星出、古川、山崎の三宇宙飛行士がいらっしゃるので、6thstarと書いていた箇所を9thstarに修正しました。何人を募集するのかはまだ明確ではありませんけど、10thstar、11thstarも同時に誕生する可能性もありますね。

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2008年3月 > JAXAの国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士募集
Google カスタム検索を利用しています