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愛されて頭のいい子になる魔法の子育て—子どもの脳は「感動!」で育つ

これまた嫁さんに借りた本、佐藤富雄著『愛されて頭のいい子になる魔法の子育て—子どもの脳は「感動!」で育つ』を読了。もう少し時間がかかるかと思ったけど、会社の昼休みなんかを使ってあっさり読み終えてしまいました。親として、子供にどう向かい合っていくべきか?理想的な子育てとは?ってあたりがメインテーマであって、決して頭のいい子にするためのマニュアル本、というわけではないです。全体的にみて、頭の善し悪しになんか全然フォーカスしてなかったと思います。そういう意味では本書のタイトルは若干釣りっぽいけど、決して釣られて読んだわけではなく、少し読んでみたら非常に納得させられるくだりが散見されたので、通しで読んでみようと思ったまでのこと。

エピローグで意外に思ったのですが、著者の佐藤氏は40歳を過ぎてから子どもを授かってるんですね。成人するときには当然60を過ぎるわけで、自分がその状況に置かれれば(喜びはするにせよ)経済的な意味で不安が尽きないだろうなと思います。しかし佐藤氏は非常にエネルギッシュで、かつ本書に書かれている内容の多くを(おそらくは)実践してこられたわけですね……凄い。子供の誕生を契機にジョギングを始めたり、50歳を過ぎてスキーに初挑戦したり。Dr.佐藤富雄オフィシャルサイト プロフィールにはもっとイロイロ書かれていて、73歳でミグ戦闘機で大気圏まで飛びアクロバット飛行を体験なんてある(羨ましい!)。そうした一種のバイタリティを支えてきたのは、本書でもたびたび登場する、夢は願えば必ず叶う的発想、なのでしょうか。それはあまりに安直に過ぎるし、「世の中そんなに簡単にコトが運ぶわけがない」などと脊髄反射的には否定したくもなります。過去を振り返れば、受験戦争のただなかに置かれていた時分には、さんざん願っては惨めな思いばかり味わった時期もあったしね。とはいえ、日々の思いとか発する言葉というのが積もり積もった結果として今の自分があると思うと、不思議にもさもありなん、と思えてきます。良くも悪くも。

言葉の持つ力の重要性という意味では、第1章にある「子どものために」ではなく、まず「自分のために」、できるだけ快適なよい言葉を遣って自分に言い聞かせていこうと試みるとのくだり、勉強になりました。親がまず精神的に安定していなければ、子により良く接するなんて無茶な話だし、となるとまずは(子どもに向けたものか否かに関わらず)言葉遣いには注意をし、自律神経を良い方向に機能させる必要があるのですね。自然とそれができるようになるには時間がかかるかもしれませんが、頑張ってみます。

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