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大人が知らない携帯サイトの世界

こちらも昨年出張時に読み終えていながら覚え書きしていなかった本ですが、「大人が知らない携帯サイトの世界 〜PCとは全く違うもう1つのネット文化〜」は参考になりました。というのも僕自身が日常的には携帯サイトを使っておらず、ほとんどそれに関する知識を持っていなかったからです。まったく使わないということも無いのですが、せいぜいmixiとBloglinesを見て回るぐらいで、ケータイ小説なんて読んだこと一度として無いという。もともと自分はMacとUNIXからコンピュータに触れ始め、インターネットを利用し始めた頃も一定の大きさのスクリーンを使える前提が常にあったからこそ、携帯ほどの小さな画面で情報をやりとりする(メールの読み書き含む)慣習になかなか馴染めないのかもしれない。さて本書の「はじめに」冒頭には、次の四つの単語を見聞きしたことがあるかどうか尋ねる質問があります。

……この時点で「あぁ自分って完全に携帯サイトのこと全く知らないんだな」って、心底思いましたよ。最後にある「メーリス」とはメーリングリストの略語とのことですが、「ML」と書いたことはあっても、そんな略し方、目にしたことすら無かったですから……これがPC世代とケータイ世代の隔絶、ってヤツでしょうか。もっともそういう隔絶を作ったのはほかならぬ自分自身だし(積極的に携帯サイトを使ってみる気になっていさえすれば!?)、たまたま仕事上でも携帯サイトの構築に携わる立場になかったからこその「知らぬ存ぜぬ」状態、だったわけですが。本書のおかげで、少しばかりはそんな状態を改善できたと思っています。

携帯端末の大画面化や高機能化(PC化と言っても良いかもしれない)、通信速度の高速化が進むなか、またPCも小型化(ケータイ化?)を進めつつあるなかで、既存の枠組みでは携帯サイトとして分類されるサイトが今後どう進化していくのか(進化「させる」のか)は、興味の尽きないところ。最後の方で岡田有花氏が、PC世代とケータイ世代の関係について一部に根深いトラブルはあるかもしれませんが、そうした状況もあと2年くらいしたらなくなるのではないでしょうかとコメントされていました。自分もその予測には同意しますし、またそうあって欲しいと期待もしています。One Webの考え方がブラウザベンダーとサービス提供者、そしてコンテンツ制作者にもっと普及すれば良いのかな。

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