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カナディアンロッキー1日観光


やはり短期出張中は何かとバタバタしまい、なかなかタイムリーに覚え書きすることができないものです。今僕はCalgary空港にいて、Vancouverに向かう飛行機の搭乗を待っているところ。その空き時間を利用して、Banffに到着した翌日(現地時間5月6日)の観光の模様を書いておこうかな、と。事前に申し込んでいたのはバンフツアーサービスの提供するカナディアンロッキー1日観光で、Webに掲載されている料金は88カナダドル(税抜き)スタートでしたが、実際には今回は(参加人数が少なかったこともあり)約140ドル(税含む)かかりました。
朝8時半にホテルのロビーに迎えに来てくださったのは、バンフガイドサービスにお勤めのKさん。北海道出身、カナダに移り住んで既に13年を迎えるガイドの大ベテラン。どんな車で案内されるのだろうと思ったら、6人乗りぐらいの割と小型の乗用車。今日のツアーの参加者は、自分のほかにはLouis湖から参加されるご夫婦一組のみということらしい。まずは45分ほどかけてそのLouis湖へ。車中では早速Kさんのガイドトーク炸裂、その知識量に圧倒されました。いやもちろんプロだから当然なのかもしれませんが、聞いてるほうがその情報量を処理しきれなくなりそうな危機感すら覚えましたよ。
Louis湖は夏場はエメラルドグリーンの湖面を拝めるらしいのだけど、さすがにまだ5月上旬では完全に凍っていて、その上を雪が覆っていました。おかげで湖の上をまさに歩く体験もでき、それはそれでレアかもしれず、ちょっと嬉しい。しばし散策の後、大阪から来たというご夫婦とFairmont Lake Louiseのロビーで合流、今度はBow湖を目指します。そのあいだもKさんはひたすらガイドトークを炸裂させていましたが、僕はもはや外の景色に圧倒されっぱなしで、相槌を打ったりするのは後部座席のご夫婦にお任せしてしまっていたぐらい。空気がクリアなためか遠近感が微妙に狂う気がしつつも、ロッキー山脈の雄大さ、そして時折現れる氷河の姿には心打たれるものがありました。到着したBow湖もやっぱり凍っていて、しばし湖面上や近くのJimmy Simpson's Trading Postという土産物店を散策。再び車に乗ってJasper国立公園を目指します。
そしていよいよ最終目的地であるAthabasca氷河へ。昼食を取ったのち(僕は朝にホテルで食べ過ぎていたのでクッキー1枚とコーヒーだけ)、バスと雪上車(Ice Explorerと言うらしい)を乗り継いで、ついに氷河の上に立ちました!雪上車の出入り口には、ご丁寧に氷河に降り立つのは自己責任、との文言があるのが面白い。しかし貴重な体験をしました……氷河の上をこの手の雪上車で観光できるのは、地球広しといえどココだけらしい。自分の足元にはすさまじい厚さの氷があり、それがまた気の遠くなるような時間をかけて降り積もった雪が圧縮してできていること、さらにはそれが山肌を削りながらゆっくりと、しかし確実に流れているという事実!Kさんの話によると、この地の氷河ひとつ取っても地球温暖化が原因と思しき事象はあるらしいのですが、まぁ自然をいくつかの側面から捉えなおす良い機会にもなった気がします。ちなみにバスや雪上車はすごく若手のお兄さんが運転していて、冗談とか場の盛り上げ方がさすがに上手というか、面白かったです。たまたま日本から修学旅行で来ていた日本人高校生の集団と一緒に乗っていたから、余計にそう感じたのかも(高校生の盛り上がり方にはもはやついていけず)。
帰りは基本的にトイレ休憩のみで一直線にBanffへ。少しでもロッキーの山並みを記憶にとどめたくて景色を見つめていたけど、時差ぼけとか疲れもあってか途中からうつらうつら。それを見越してか、Kさんも帰路では話を控えて運転に専念していました。今日一日の移動距離は400キロメートルほどになったそうですが、とにかく好天に恵まれ(実は直前まで雨の日が続いていたらしい)、久々の観光を満喫することができました。

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