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ヤバい情報収集術

小川浩著「ヤバい情報収集術」を衝動買いし、そしてあっという間に読み終えました。文字通り「あっという間に」で、1.5時間くらいしか要していません、それぐらいの文章量です。実は小川氏の著作は買うのも読むのも初めてで、それは多分僕が「Web 2.0」という言葉に対しいまだに謎の嫌悪感を抱いているからにほかならないのですが(にもかかわらず、過去に社内勉強会でそれをテーマに発表させられたりしたけど)、それはさておき覚え書きしておきます(小川氏の推奨される「発信」のために)。
冒頭の「はじめに」で主張していることは、それほど多くないとか、ウェブ2.0時代においては、非常に常識的な方法論などと宣言されている通り、IT業界に身を置く自分にとってはさほど目新しい内容はありませんでした。それどころか、16ページ目まで読んでHTMLなどのプログラミング言語というくだりで微妙に萎えたりもしたけれど(謎)、参考になる情報ももちろんありました。たとえば現代の日本人は、江戸時代の町民が一生に得る情報を超える量の情報を、一日に受け取っているとの記述。その論拠は不明ですけど、さもありなん、という感じでなかなか興味深いですね。「インフォメーション」と「インテリジェンス」という言葉の違いについては、かつて落合信彦の著書で読んで認識していたことではあるけれど、後者をさらにソフトとハードに類別している点は面白かったです。日常的に行っている情報探索活動も、ハードインテリジェンスに到達することをもう少し意識しなきゃなぁと反省。自分自身のアンテナを磨くための方法のひとつは、書店に足を運ぶこととの主張については、大いに賛同したいと思います。実際、リアル書店(何)の店内を歩き回り、平積みになっている本のタイトルや帯、表紙デザインなんかを見て回るだけでも、世のトレンドとか、さらにはそのトレンドに対する自分の位置づけが俯瞰できる気がして、良い意味で刺激になりますから。あとはPageRankという語がGoogle創業者の一人であるLary Page氏のファミリーネームに由来していたのが意外だったのと(一応WikipediaのPageRankで確認済み)、僕ももう少し積極的にGoogle Calendarを使ってみようかしら?、ってこととか。総じて本書は、情報収集術という衣をかぶったWeb 2.0論とも感じたけれど、両者は切り離しがたいテーマだけに、致し方ないのかも。
最後にひと言。お勧めのフィードリーダーのなかにBloglinesが無かったのは個人的には意外を通り越してやや不満ですw

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