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不都合な真実

予告編を見て以来、この映画は絶対に映画館で観るぞ!と意気込んでいた「不都合な真実」を、TOHOシネマズ六本木ヒルズで観て来ました。ちょうど「エコサンデーキャンペーン」実施日にあたり、なんと500円という破格の値段で鑑賞することのできる日だったのですが、チケットは事前にそとさん(誰)にオンラインで予約していただいていたおかげで、しっかり19:15〜の回に座席を確保できました、ありがとうございました。ちなみに息子は嫁さんのご実家に預けたのですが、夫婦揃って映画館で映画を観るなんて、2004年年末の「ハウルの動く城」まで遡るぐらい久しぶりのこと。皆さんに感謝!
映画のほうは、とにかくアル・ゴア元米副大統領のプレゼンの巧さに惹き付けられてあっという間に映画が終わってしまった、という印象。Keynoteを用いた資料も見所の一つ、というのはnobilog2: ポカポカと暖かい年末でもってあらかじめ知っていたからじっくり堪能したけれど、それ以上に話し方がやはり半端じゃなく巧い。いつか自分もあんな風に資料を作りスマートに誰かの前でプレゼンできる日が来るのだろうか?と、環境保護よりもそんなことについ意識が向いてしまいがちでした。プラス、彼がPowerbookと向かい合うシーンもかなりの時間映されていたせいで、「今度こそはアノ銀色の筐体を手に入れよう!」などと心の中で誓ってみたり。
もちろん、環境保護についてもしっかり考えさせられてきましたよ……何せ僕は自己紹介の「今興味のあるコト」に昔からシステムとしての地球環境とその保全を挙げているほど、その手のトピックスには関心を寄せてましたから。唯一この映画というかゴア氏に対し疑問を抱いたのは、後半で三つの誤解を解くシーンのなかで、経済成長と環境保護の両立は不可能との論説に対し、燃費の良い車を開発しているメーカーのほうが(そうでない企業よりも相対的に)利益を上げている、みたいな話を引き合いに出していた点かなぁ。これは僕が今は亡きミヒャエル・エンデ氏の遺した社会的破局と環境問題的破局、この二つから一つを選ばざるを得ないという言葉に影響を受けまくっているせいもありますが……自動車のみならずもっと総合的、大局的視点からの検証なくして語ることのできない問題ではないのか?と。機会があればゴア氏の生の講演を聞き、ご本人に直接質問してみたい感じではありました。僕自身は殊更に大気汚染の現状とかそこから導かれる種々の短期的予測に悲観しているわけでもなく、どちらかといえばむしろ人類のもつ叡智とか問題解決能力に期待をし、楽観視しているほうですが、しかし予断を許さぬ状況にあるという事実は映像を通じてよく理解できましたし、(せめて)科学的に予見できる範囲内において人類の生存が維持可能なレベルを保てるよう個人的に努力していきたい、と強く思いました。

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