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有人宇宙飛行におけるオールジャパンの必要性

昨日参加した有人ロケット研究会・第3回勉強会に絡むお話。現状では、日本独自の有人宇宙飛行を目指す動きとして観光丸や宇宙丸(Space Future Japan)、そして有人ロケット研究会などがあります。ほかにも探せばあるのかもしれませんが、個々に規模や方法論、ゴールは違うにせよ、やはりバラバラに動いているままでは効率悪くない?というようなことを思いました。法的制約への対処や射場の整備などの課題については特に、各組織間を緩やかに連携させた連絡会なり研究会の場を整備し、そこを通じ「オールジャパンとして」取り組むべきでは無いかなぁと思います。あ、政策的なところでいくと宙の会(サイトがフルFlashで構築されているのが個人的には微妙に残念)との連携が必須になるでしょうね。
いまひとつ心配な点は例えば日本で、かつ自らの手で有人宇宙飛行を成し遂げたいと思った若者が、現状ではどのような進路を目指せばよいのかがまったくもって不透明であること。コレって結構深刻な問題じゃないかなぁと思ったり。もちろん、選択肢からJAXAへの就職を除いた前提のうえで、ということなんですけどね。その意味では、以前「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」について触れたなかで松浦さんのアイデアである第二JAXAのような組織の構築は突飛過ぎると書いたけれど、実は全然アリかもしれないと思い始めました。もちろん第二といいつ決して総花的ではない、完全に有人宇宙飛行にのみフォーカスした、まったく性質の異なる組織として、ですけど。でもって、それが先の話とも繋がってくるのですが、そういう悩める若者(誰)に対して進むべき道をある程度明示できる存在として、オールジャパンの名の下に有人宇宙飛行を目指すなんらかの組織があったら良いのではないか?と。まぁ、それはそれで非常に難しいお話ではあると思いますが、少なくともJAXAに就職したって以下略なわけですからね……。
有人宇宙飛行を日本でやりたいと思っている人って、JAXA内外を問わず潜在的には少なからずいらっしゃるみたいですし、その想いをなんとかうまく具体的な形で繋げていけたらなぁ。別に音頭はどこの誰が取っても良いのでしょうから、なんとか有人ロケット研究会でそういった活動ができないか?考えてみることにします。

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