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Re: 宇宙旅行市場成熟のために必要なことって

「宇宙観光企画(仮)-uk2-宇宙旅行に行きたい!と思ったらココ!」の「宇宙旅行市場成熟のために必要なことって」を読んで。この問いに対して僕の考えた答えとしては、IT長者だろうが職業的宇宙飛行士だろうが、誰であれ一人でも多くの人間が実際に宇宙空間を目指し、そこに到達すること、ですね。その夢を実現した人たちが、まだ行っていない人々に対して自らの体験を語って聞かせることにより、さらに多くの人が宇宙を目指すことに意義や目的を見出すのではないかなぁと。その語り部的役割を担える人が今はまだ非常に少ないもしくは限られているからこそ、ビジネス側面での好循環が始まるには程遠いように思えます。
宇宙旅行のために必要な金額の多寡なんて、まだ産業としては極めて未熟なアーリーステージにあるわけだから、まともに論ずることなんてできない気がします。まずは行ける立場や環境にある人が積極的に行ってこそ、その過程で自然に必要な金額も下がれば技術もうまい具合に枯れていくハズなわけで。文中から参照されているITmediaの記事「“IT長者”が拓く宇宙旅行」のなかでは、IT関連の人に焦点が当てられていますが、それは単なる偶然かもしれないなぁと思ったりして。かつてヨーロッパで国王や貴族からの資金提供を受けて冒険家達が世界を旅していた時代というのは、結局のところ余剰のお金がそういう人たちに集中していたからこそであり、今の世の中に置き換えてみれば、そういうお金持ちの存在がたまたまIT関係者に多いだけだったっていうか。ポール・アレン氏しかり、イーロン・マスク氏しかり。
僕としては、宇宙に行って帰って来た暁には、宇宙旅行市場なるものの成熟に寄与できる部分があると信じるからこそ、積極的にその体験をなんらかのかたちでアウトプットしたいし、またそうする予定です。ごく普通のいち会社員として、そのきっかけは偶然ではあったにせよ、切符を手に入れたからには、もっと多くの人も同じ様に宇宙を目指して欲しいと思うし、それ以上に「夢を叶えたいと思う気持ち」を大事にして欲しいし……特に自分の息子にはね。

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