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日大の人力飛行機製作レベルは世界一

本当は午前1時半にO-barさんが車で自宅まで迎えに来てくれて、それから一緒に富士川滑空場まで日大航空研究会(NASG)による人力飛行の日本記録挑戦を見に行く予定だったのです。しかし「今から出ます」メールが届いたのが既に午前3時過ぎで、その時点で僕は「離陸には到底間に合わない」と思い、行くのを諦めてしまったのです。しかしその後、なんとO-barさんは離陸に間に合うよう到着できたそうで(どんなスピードやねん)、とにかく同行しなかったことを激しく後悔。しかも結果は、飛行時間2時間弱、飛行距離は50km弱という素晴らしい大フライトだったそうじゃないですか(/.Jにスレッド「日大航空研究会、人力飛行の日本記録更新」が立っています)。
新記録を打ち立てたのは、昨年の台風による競技不成立で鳥コンでの飛行を逃していたMöwe21のメンバー。日大って本当に凄いですねぇ。翼型にはDAEシリーズを使っているのだろうし、そういう意味では機体は昔ながらの「古典的な」設計ではあるにせよ、しかし製作レベルは間違いなく世界一。世界記録を保持する人力飛行機・Daedalusと比較するのはある意味不毛でしょう。なにせ20年近くも昔の飛行機だから。材料とか、個々の分野では当時よりもずっと良質のモノや技術への置換が起きているのだし、Daedalusよりも優れているのは「論理的には」当たり前なのであり。ただその「当たり前」という部分を頭でわかって納得してオシマイにするのではなく、実際に手を動かして作って飛ばして実証するというそのプロセスに絶大なる価値があるわけで。繰り返しになるけど今の日大の工作レベルは本当に凄いと思います。オリンピッククラスのパイロットを乗せていたら、おそらくはDaedalusの記録も抜いていたでしょう。一昔前だったら「日本で」Daedalusの記録を塗り替えるのは到底無理とか思っていたけど、少なくとも飛行機自体はもうそんなレベルは突き抜けちゃってるって事実を再確認。
なおMöwe21については、実はNASGのサイトよりも「ゆらたく工房 店長Jr.の鳥人間への道」にずっと詳しく活動の軌跡が記録されています。人力飛行機関係者必見のコンテンツです。

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