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野口宇宙飛行士、宇宙へ

昨夜は台風が関東を直撃するからってんで、ほぼ定時退社したわけですよ。でもって、かなり早い時間からNASA TVのストリーミングを視聴し始めたわけですよ。嗚呼、それなのにそれなのに。まだ十分時間があるなぁって感じでソファにゴロンと横になったのが運の尽き。ふと気が付いたらもう午前1時ですよ。泣きそうでしたよ。ストリーミングはとっくに勝手に切れてやがりましたよ。慌てて再接続したら既に記者会見のシーンで、とりあえず打上げは無事行われたらしきことは確認できたのですけど……悔やまれるなぁ。野口宇宙飛行士、リフトオフの瞬間に応援できなくてごめんなさい(謎)。週末の情熱大陸は絶対寝オチしないで拝見しようと思います。
その後、オービターは確かに軌道に乗ってはいるけれど、帰還に向けてどうやら懸念事項があるらしいことを知りました。Spaceflight NowのLaunch debris imagesというページを見ると一番判り易いのかな?と思います。まぁ、外部燃料タンクの先端付近に離床直後のタイミングで鳥がぶつかっているのは物凄い偶然かもしれませんが……心配なのは耐熱タイルの損傷具合。どうも一連の報道を目にすると「100台以上のカメラが云々」などとその監視体制、特に機材の数に注目が集まっているようですが、そうじゃないだろーって思います。そりゃ判断材料が豊富に越したことはないですが、それを基に取るべき行動を決断するのは組織であり人間なわけで、要はNASAが慎重かつ冷静に妥当な判断を下せるかどうか?という点が気になります。日本の情報収集衛星も同じですね。いくら撮像頻度を上げたところで、その画像を見た人間がそこに写った情報を的確に判断することができなければ、何の意味も無いということです。
個人Blog等をつらつらと眺めても、打上げに関しては「ほぼ」祝賀ムード全開です。僕もそれを否定なんてしないし、9年越しの夢の実現を素直に羨ましいなぁ、良かったなぁとは思います。しかし同時に、今回の打上げが、NASAがセンサーの不具合における原因究明を徹底せず、安全規則を緩和してまで「強行した」打上げだった事実を忘れてならないと思います。打上げに関するNASAの判断は妥当だったかもしれないけど、耐熱タイルの診断結果についてはどうでしょうか。NASAの情報集能力と、それ以上に分析能力、そして判断能力が今まさに問われているわけです。野口飛行士の無事の帰還を心より祈念いたします。

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