鳥コン人力プロペラ機部門 2005

2005年7月17日著

朝4時半頃に起床、例のローソン（謎）で朝食を調達し、そのまま湖岸に出てカメラ片手に散策。現役当時の自分を懐かしみつつ、数多くの人力飛行機が組み立てられる、年に一度しか目にすることのできない最高に楽しい光景を堪能しました。遠目にも席が埋まりつつあることが判ったので、6時15分前に観覧席に移動、そちらで今年の鳥人間コンテスト・人力プロペラ機部門をじっくり観戦することに。写真はFlickrのBirdman Rally 2005にまとめました。
終わってみれば今年の大会、見所が実に多くて、どの機体もしっかりオンエアで取り上げて欲しいなぁと思ったり。とにかく、一チームの棄権もなく、すべての機体が無事離陸できたことが嬉しいですね。台風の影響から競技不成立、多くのチームが離陸すらできずに終わった昨年を思い浮かべるまでもなく。気象条件的には曇天で、直射日光が無いぶん気温の上昇は抑えられていたはずですが、湿度がとても高く、セッティングとかコックピット環境への影響が心配でした。
しかしまずはトップバッターの東工大が12km、そしてCOOLTHRUSTが18kmのロングフライト。COOLTHRUSTは、パイロットと機体の両ポテンシャルからすれば20kmは固いだろうと予想していたものの、竹生島周辺の風の流れに翻弄されたように映りました。東海大は離陸直後に桁が破損してしまい、無念。富士川滑空場での試験飛行で大きなダメージを負っていたようですが、その箇所で折れたかどうかはわかりません。恒例・二人乗りの芝浦工大、離陸後風に煽られまさかの180度ターン。一時はプラットフォームに衝突してしまうのではと思われましたが、パイロット「達」の英断により着水……しかし結果は「測定不能」。WASAの後輩は、1km以上を飛行するも、風に流され飛行禁止空域である防波堤の上を飛んだことから失格に。東北大学の凡記録はまさに意外で、これもまた風の影響だったかもしれません。

京大は2kmを超えてチーム記録を更新。チームの代表とパイロットが交際中とかで、もはや定番となった両家の親同士の対面とかいうどうでも良い演出もアリ。大阪府立大は記録としては伸びなかったものの（かなり迷走したため直線距離では不利に）、今年の全フライトのなかで一番感動しました。昨年、作業場の火災から一時はチームの存続すら危ぶまれたその危機を乗り越え見事に復活……熱いフライトをありがとうございました、本当に泣きそうになりました。名古屋大は風に翻弄されつつもパイロットの冷静な判断から姿勢を回復し300m弱を飛行。その激しい翻弄っぷりにはヒヤヒヤさせられましたが、素晴らしい操縦に拍手。そして最後に飛び立ったのが日大。機体は例年通り実に美麗、誰もがロングフライトを確信できる見栄えであり、また離陸でした。北に向かって順調に飛行を続け、18kmを超えたあたりで旋回、折り返しフライトに突入。約23km付近で着水しました。
大会進行側は、ルール変更に伴う「折り返し」飛行を強く印象付けたいというか、番組で余程その変更の効果を強調したいのか、（COOLTHRUSTが飛んでいるときもそうでしたが）やたら「折り返し」をくり返し叫んでいました。COOLTHRUSTや日大は、果たして意図して旋回・折り返しをしたのかが気になります。個人的にはやはり直線で距離を稼いだほうが良いと思ったんですが。
2chの某スレにも書き込んだ内容ですけど、飛行距離を以下にメモしておきますね。間違い等があれば指摘していただけると有難いです。ちなみに以下は飛距離の順ですが、離陸した順番については別エントリを参照してください。

【22813.05m】日本大学 NASG
【18257.71m】COOLTHRUST
【12444.64m】東京工業大学 Meister
【10266.48m】大阪府立大学堺・風車の会
【2054.41m】京都大学 ShootingStars
【1980.06m】東京大学 F-tec
【374.80m】崇城大学工学部・宇宙航空システム工学科学科プロジェクト
【289.55m】筑波大学
【286.72m】名古屋大学 AirCraft
【140.10m】東北大学 Windnauts
【88.50m】広島大学工学部 HUES
【70.53m】首都大＋都立大 MaPPL
【44.82m】愛媛大学航空力学研究会二宮翔会
【34.43m】東海大学人力飛行機研究会 TUMPA
【30.32m】帝京大学 Sky Project 〜航空研究会〜
【29.30m】九州工業大鳥人間チーム kitcuts
【28.54m】北海道大鳥人間研究会
【22.30m】東洋大学人力飛行機を大空へ飛ばす会
【測定不能】芝浦工業大学 Team Birdman Trial
【失格】早稲田大学 WASA

日大の着水を見届けてから、O-bar夫妻のクルマの後部座席に乗せてもらい、自宅まで帰り着いたのが22時半頃だったかな。感謝感激爆睡。なんだかんだいっても今年も結構日に焼けちゃったなぁ。