ロケットまつり3

2004年11月13日 著

3回目となったロケットまつり＠ロフトプラスワン。そろそろ皆勤賞（謎）を意識し始めていたりしますが、今回ももちろん参加してきました。今回の目玉は、糸川英夫研究室に就職されて以来、実に400機以上ものロケット打上げに携わったという林紀幸さん（参考：日本宇宙開発の証言 林紀幸氏）のトーク。感想？いやぁ最高に楽しかったですよ！正直、3回の開催のなかでイチバン面白かったです。「現場」を知る人が生で語る「裏話」ほど、魅惑的なネタはありませんからね。また林さんは学校等で講演をされていることもあってか、お話がとてもわかりやすく巧いと思いました。
カッパ8型10号機については、その事故調査報告書や当時の発表文にもそそられましたが、やはり強烈だったのがNHKが収めていたとかいう映像。マジで第2段が水平に（汗）飛行した軌跡が記録されています……いやぁホント人的被害が皆無で良かったですよねぇ。ほかにも、おそらく他所では聞けないような（ここにも書けないような）とっておきの暴露話がテンポ良く飛び出し、松浦さんも絶句してしまう程。しかしそういった話の数々の中にも、林さんの人生哲学、ロケット哲学が一貫して織り交ぜられているように感じられ、いたく感動しました。とりわけ「人生に消しゴムはいらない」、これは糸川先生の言葉だそうですけど、林さんも気に入っているそうで、僕も肝に銘じたいと思います。
来年2月に再び林さんをお招きしてトークライブをするかもしれないそうですが、是非また足を運ぼうと思います。それと、昨日の時点では特に言及が無かったですが、来年4月のペンシルロケット飛翔50周年には何かイベントを催していただきたいなぁ。もちろん、これまでのご経験を本にまとめて出版するという企画も、勝手ながら期待させていただきます。