シンプル人生の経済設計

2003年10月8日 著

昨日Amazonより届いたばかりの森永卓郎著「シンプル人生の経済設計」を読了。内容的には、かなりの部分が以前読んだ「Bで生きる経済学」と似通っていると感じました。両著作は、森永氏いわく同じ「生き方シリーズ」として一つに括られているけれど、「Bで生きる経済学」は「シンプル人生の経済設計」の単なる焼き直しに過ぎないようにも感じられます。
氏の考え方には賛同できる部分が多いものの、一点、「平等主義」に対する反意語のようなニュアンスで「能力主義（成果主義）」という言葉を使っていた点には強く違和感を感じました。ただ単に、今後の日本社会は「結果の平等」から「機会の平等」へと一層シフトしていく（その過程で「能力主義」が台頭する）というだけのお話であって、どちらの状態においても「平等」には違い無いとか思ったわけで。