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3日目(1999/12/28)

午前7時起床、シャワーを浴びる。本当は7時半に起きる予定だったが、同室の王さんの目覚ましに起された。

Ushuaiaの宿の外観

ルームをシェアした王さんについて書こう。彼は京都在住、大阪の大学院で経営工学を学ぶ学生(M2)。中国人だが日本生まれで、中国語は話さない。1年前、オーストラリアへ旅行した際に南極旅行のツアーの存在を知る。チリの旅行代理店に本当は別のツアーに参加するつもりで申し込んだらしいけど、変更になったとかで僕と同じ船に乗ることになった。

かなり旅慣れた感じで、今回のツアーで(ちゃんと南極大陸に上陸できれば、だが)6大陸全てに行ったことになるらしい。就職先はもう決まっているらしいけれど、修論は書きかけらしく、ノートパソコン(!)を持参していた。

朝食はデニッシュにコーヒー、オレンジジュースにグレープフルーツジュース、ハム、チーズ。コーヒーはまずかったけれどジュースはかなりいけたので、おかわりしながら王さんと話し込む。その後彼は「世界の果て鉄道」に乗るとかで、一足先にホテルをでた。

僕はチェックアウトする際に彼の(チリの旅行代理店にかけた)国際電話料金を立て替える約束をして、後で散歩に出ることにした。ツアーの船に乗るには午後3時に今いるホテルもしくは4時に港にいればよいわけで、当然後者を選ぶ。

電話料金はたいしたこと無かったが、船のVoucherが昨日から見当らない件に関しホテルの人に聞いたところ、「(我々は)持っていない」の1点張りで、相手にしてはもらえなかった。最悪、僕が確かにQuarkにお金を支払ったことを証明するだけの書類は持ってきているので、まぁなんとかなるでしょうが。しかし調べもせずNOを繰り返すあたり、なかなかむかつかせてくれるぜ。

今、カフェバー風の小さなレストラン?で再び書きはじめた。

あれからホテルを出て、散歩にでかけたんだけど、まったく雲っていて風は冷たく、寒かったな。舗装していない道がしばらく続いていたので、車が通る度に砂けむりにまかれえるし。まぁ、途中野良犬に追いかけられなくて良かったよ。王さんは昨夜の買い物がてら追いかけられたらしいからね。

インターネットカフェ

とりあえずSan Martin通りまで出て、インターネットカフェを探したんだ。いんこさんにだいたいの場所は教わっていたのでそれほど苦もなく見付けられた。ただ、ちょうど雨が強く降り始めたので焦りはしたけれど。

インターネットカフェでは1時間6ドルという値段を確認してから、空いていたiMacの前に座る。さすがに文字は全部スペイン語だぁ。キーボードも少し違うね。Yahoo! Internet Mailにアクセスし、自宅を含め数人にメールを送る。アドレス帳を事前に作っておいて良かったよ。

それから適当に朝日新聞やNASAのサイトを見て、そろそろ時間だと思いカウンターに向かう。6ドル払おうとして細かい紙幣が無かったので10ドルを出したら、今度は1ドル持ってないかと聞かれ、言われるままに差し出すと、それでいい、と言う。どうやらお釣りが出ないだけらしいんだけど、そんな気安く値引きしちゃっていいの?とんでもなくいい加減だな、アルゼンチン。

天気もすっかり良くなったんで、土産もの屋を物色しながらSan Martin通りをほぼ端から端まで往復。土産ものやって誰に何を買うかまったくわからなくなるなぁ。ペンギングッズはそれなりに種類も分量もあるのだけれど、これだっ!っていうのになかなか出会えない。(といいつつ、ペンギン柄のネクタイを含め約50ドルぶん買い物。)

で、いい加減腹も減ったんで、この店に入って適当にコーヒーとハンバーガーを注文したのだけれど、コーヒーはまず量が少なくて苦いだけ。ハンバーガーってのは限り無く平べったく、円形のパンに薄いハンバーグを挟んで2分割し、それぞれに楊枝を刺しただけっていう代物。いや、シンプルな料理は好きだし味もまずくは無いけれど、やはり概念的な違いを感じたね、モノに対する。

窓を見てたら何故か王さんが通り過ぎて行ったぞ。(謎)鉄道には乗らなかったのかな。しかし空の青が綺麗だ。雲が多いのが残念だけれど。確かに、この街の空気って澄んでいて美味しいと思うけれど。

やっと船(Akademik Sergey VAVILOV)に乗った。

遠くに山並を臨む

あれから「世界の果て博物館」を探して、見つけたとおもったら午後1時から3時まで閉館(昼休み?)とのこと。1時間もの暇ができてしまったので、今度はマイプ通りをずっと散歩。途中、何枚か景色の写真を撮った(あまりにも遠くの山並みや氷河が綺麗だったので。)

で、3時前には博物館に戻り、開館を待って入る。中はたいしたものは無く、しかも説明も当然読めないので困り果てる。4時には港に行かなくてはいけなかったので、さっさと?出てしまった。(ちなみに入館料は2ドル。)

Vavilov

船に着くとまだ部屋の準備が出来ていないらしく外で少し待たされたけれど、割り当てられた部屋(449)はとても良い部屋だった。そこらの安ホテルよりは出来はいいかもね。そういやスーツケースはどういうタイミングで届くんだろう?

ほんとは個室を頼んでいたはずのに、なぜか後から入って来た王さんと同室。(苦情を言おうとも思ったけれどきっと状況的に変更はきかなそうだし王さんに悪い気がしたので取り止めた。)しかし王さんの荷物の量には本当に驚かされる。NECのノートパソコン一式にはじまりなんと本が12、13冊もある。修論を完成させるのが目的らしいけど、「地球の歩きかた」だけで4冊、なかにはホームページ素材集なんて本まで!

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